尿検査・尿と病気

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尿検査


尿検査/尿と病気


     
§1  尿検査とは/尿検査/尿と病気


      
身体の状態を知るために尿検査は極めて重要な位置づけにあります。尿に含まれる様々な成分の量を知る事

      により、健康状態の一定の部分や病気の種類、原因などを知ることができます。腎臓病は症状が希薄で、自覚

      症状が出てからでは、かなり進行している状態である事も少なく有りません。尿検査は腎臓や泌尿器の診断に

      有用であり、早期の段階でスクリーニング的に実施される重要な検査です。さらに、溶血性疾患、肝・胆道疾患

      診断、先天性代謝異常、神経芽細胞腫のスクリーニングや診断にも有用な検査です。 学校で行われる検尿は、

      糸球体腎炎の減少にも寄与しています。即ちこれは、腎不全や透析患者の減少に繋がる事にもなります。病院

      で行われる尿検査は採尿方法によっても、尿中の成分が異なりますので、随時適切な方法により採尿されます。

      毎日の健康状態を知るために、尿の状態(色、匂い、回数、沈殿物、泡など)は必ず観察する習慣を付けましょう。



     
尿検査にはどの様なものがありますか?

一般性状検査 尿量尿色調尿混濁尿臭気泡の有無PH尿比重、尿浸透圧
試験紙法による尿定性検査 尿蛋白尿糖尿潜血ウロビリノーゲンビリルビンケトン体亜硝酸塩白血球反応
尿異常成分の化学的検査 先天性代謝異常症の尿スクリーニング、神経芽細胞腫の尿スクリーニング
尿中化学成分の定量検査 電解質(ナトリウム、カリウム、塩素、カルシウム、無機リン)、含窒素物質(総窒素、尿素、アンモニア、クレアチニン)
尿沈渣鏡検査 赤血球尿、白血球尿、円柱尿
尿培養検査 大腸菌、クレブシエラ菌、変形菌など
尿結石検査








     
§2  尿PH/尿検査/尿と病気


       
尿がアルカリに傾いているか、酸性に傾いているかを尿PHで知ることができます。 正常なPHは5.5〜7.5

       の範囲にあり、通常弱酸性の側に傾いております。 食生活で肉食中心の方は酸性度が強くなり、野菜中心

       の食生活の場合には アルカリ性の側に傾く傾向にあります。 尿が酸性に傾き過ぎると尿酸結石が、尿がア

       ルカリ性に傾き過ぎると細菌が繁殖し易くなります。検査に使用する尿は新鮮尿である事が大切ですが、尿

       を放置しますと、細菌が増殖し、尿素が分解されアンモニアが生じるためにアルカリ性に傾いてきます。
尿細

       管に異常がありますと、血液中の酸の排出がうまく出来ないために血液のPHが低くなります。 尿のPHもそ

       の異常は反映されますので、有用な情報が得られます。




     
§3  尿潜血/尿検査/尿と病気


       尿中にある微量の赤血球、ヘモグロビンを試験紙表面に付着しています強酸で溶血して確認します。顕微鏡

       では尿中赤血球を観察し、 尿に試験紙を浸して色調の変化を確認するのは尿潜血反応検査となります。尿

       潜血の尿中ヘモグロビンは陰性で正常です。(健常でも赤血球は1日に15〜30万個は尿中に排出されてお

       り、1〜2個/視野 は正常と考えられる)これが陽性反応を示しますと、尿路結石や腎嚢胞、炎症性・組織破

       壊性の尿道系疾患の可能性があります。 疑陽性の場合には再検査をする必要があります。 採尿の際には、

       生理の前後や、激しい運動の後などにならない様に注意する必要があります。(陽性反応の出る可能性があ

       ります。)試験紙による検査では血尿のほか、 ヘモグロビン尿、ミオグロビン尿で陽性反応が出る。尿沈渣の

       併用検査で精度を高めます。 女性で+の場合には、腎下垂や膀胱下垂、閉経後の出血し易さなどが考えら

       れます。 +が持続する場合や、肉眼的血尿、痛みを伴うなどの場合には精密検査が必要になります。(癌や

       結石の確認)




     
§4  尿蛋白検査/尿検査/尿と病気


       
基準値は−です。通常、腎臓で不要物などと共に蛋白質は濾過され、尿中蛋白は極わずか検出されますが、

       腎臓の機能が障害されているようなケースでは、尿中に蛋白質が多量に検出される様になります。 (病的な

       蛋白尿→150mg/dl・dayではその成分の40%が
アルブミンといわれ、これに反応する試験紙を用います/

       ルブミン陽性
で 糸球体の異常が ある事がわかります。) 蛋白尿といわれる この状態の場合、 尿路感染症

       尿路結石、尿路の腫瘍、腎炎、腎不全糖尿病などが疑われます。


尿路異常を確認するためには重要な検査

で、多量の検出であれば腎機能の障害が

疑われます。 試験紙を用いるこの検査で

疑陽性であれば再検査になります。 発熱

や激しい運動で、 蛋白が出る事が 有りま

すので、注意が必要です。 尿蛋白が出て

いる場合には、 検査の頻度を 3ヶ月に一

回程度は実施し、24時間蓄尿による尿蛋

白検査や癌(血液の癌も含む)や炎症、感

染症の精密検査も行う事が 薦められてお

ります。 腎臓では、糸球体で血液を濾過し

ていますが、 この糸球体に異常があれば

蛋白は大量に、 尿中に漏れ出る様になり

ます。 尿蛋白に異常を認める場合、 必ず

再検査を 受けなければなりません。 症状

の希薄な腎臓病では、重大な疾患の可能

性もあります。 早期の発見であるか否かが、

予後に大きく影響します。


生理的蛋白尿は蛋白尿のみで赤血球、円柱やその他の

検査でも異常が認められないものです。)


(血清生化学検査では尿素窒素、血清クレアチニンで腎機

能を確認し、 1日の尿蛋白量に総蛋白、アルブミン、総コレ

ステロールからネフローゼ症候群の診断になります。)
             (*上図より下表に続きます。)

       
蛋白尿と原因疾患(上図より続きます)
腎性蛋白尿
赤血球円柱 糸球体疾患 IgA高値 IgA腎症
補体低下 急性糸球体腎炎ASO高値)
膜増殖性糸球体腎炎
全身性エリテマトーデス(抗DNA抗体陽性)
急性発症(ステロイド好反応) 微小変化群
高血圧(ステロイド抵抗性) 巣状糸球体硬化症
自然軽快(ステロイド抵抗性) 膜性腎症
糖尿病性腎症
尿α1ミオグロビン、NAG高値 間質性腎炎 (蛋白尿 1g/day > )
家族歴 アルポート症候群、ファンコニ症候群
腎外性蛋白尿
赤血球、細菌 尿路感染
ベンスジョーンズ蛋白 多発性骨髄腫
異型細胞陽性 腫瘍


       
蛋白尿分類
糸球体性蛋白尿;透過性亢進を伴なう 選択性;主としてアルブミン
非選択性;アルブミン+高分子蛋白
微量アルブミン尿
血行動態性蛋白尿 運動、高熱、精神緊張、心不全、血管作動性物質、起立性蛋白尿
尿細管性蛋白尿 β2ミクログロブリン、リゾチーム、α1ミクログロブリンなどの血中小分子量蛋白、NAG
溢流性蛋白尿 免疫グロブリンのライトチェーン(ベンスジョーンズ蛋白)、リゾチーム、ミオグロビン、ヘモグロビン、アミラーゼ
組織蛋白尿 分泌性;タム・ホースファル蛋白、分泌型IgA
組織由来;酵素、ペプチド
腎後性;腎杯以下の炎症、結石、腫瘍などに由来する蛋白





     
§5  尿糖尿中ケトン体検査/尿検査/尿と病気


       
             -腎臓の構造模式図-
糖尿病は様々な病気を合併する基礎

疾患で、尿糖の場合には血糖値が16

0〜180mg/dL以上で 検出される様に

なります。検査前の摂取される食事に

も左右されます。(血糖値が高くなくて

も、尿糖が出るケースもあります。)尿

糖が 陽性になるケースは、 血清中の

ブドウ糖レベルが高い時(糖尿病)、高

くは無いが 近位尿細管での糖の再吸

収閾値が低い時(腎性尿糖)などがあ

ります。

糸球体機能模式図も 御参考にご覧

下さい





ケトン体は肝臓でつくられ、筋肉など

でエネルギー源として使われる物質

です。 尿中ケトン体の場合には、血

糖コントロールがされていないと(糖

尿病が 進行していると) 多量のケト

ン体が尿中に確認できる様になりま

す。(ケトン体はブドウ糖が不足した

場合に、代替エネルギーとして代謝

されるものです。) 尿糖の試験紙は

医療機関だけではなく、 薬局でも手

に入ります。肝臓で脂肪酸の代謝に

より生成されるケトン体(アセト酢酸、

β-ヒドロキシ酪酸)は血中に存在し

ます。

              

               -糸球体機能模式図-
飢餓や組織におけるブドウ糖の利用が低下した糖尿病などでは、脂肪酸の代謝が亢進し、肝臓でケトン体

の生成が増加します。尿中ケトン体のうちアセト酪産とアセトンは揮発性であるため、新鮮尿で検査されなければ、精度よく感知されません。健常者では陰性になります。





     
§6  尿沈査/尿検査/尿と病気


       尿潜血、尿蛋白などで異常があれば、尿沈査を行い詳しく検査する事になります。この検査では多くの情報

       が得られる事になります。 尿を遠心分離器にかけ、尿中に混じっている沈殿物を分離し、顕微鏡で確認しま

       す。血球(赤血球尿、白血球尿)、円柱(円柱尿)、細胞、細菌(尿培養検査)などの有無、量、顕微鏡的血尿、

       細菌感染(尿路感染症の感染起炎菌)などを確認します。基準値を超えれば異常を示します。


       
* 円柱;血球や細胞が円柱状に固まったものの呼称です。円柱の成分や形状は腎臓病診断に有用です。





     
§7  その他/尿検査/尿と病気


       尿細菌検査は、腎盂腎炎や尿道炎などの炎症性の疾患(尿路感染症)の疑いがあれば、確認のために実施

       されます。尿中の細菌を培養して種類を特定します。


       
尿細胞診は、尿中に含まれる細胞(尿路から剥がれた細胞/腎臓や尿路の細胞)を顕微鏡下で確認します。

       尿路の上皮に出来る癌は、構造上、内視鏡で確認しにくいため、尿細胞診で確認します。その他、顕微鏡的

       血尿、肉眼的血尿にも尿細胞診を行います。


       
微量アルブミンは、尿中のアルブミンという蛋白質を調べます。糖尿病性腎症や高血圧による腎臓障害の早

       期発見にも寄与します。極少量でも検出できます。


       
低分子蛋白は、アルブミンより低分子の蛋白を調べる検査です。これにより尿細管・間質性腎炎などの尿細

       管の異常がわかります。


       
尿比重は1、02〜1、025が基準値ですが、1、0に近いほど薄いとされます。これが薄い場合には、腎臓の

       尿濃縮力や水の飲みすぎなどが考えられ、濃すぎるときには脱水状態が考えられます。尿比重は尿量が増

       加すれば低下し、減少すれば増加します。尿の希釈力、濃縮力障害は慢性腎炎急性腎不全慢性腎不全

       急性間質性腎炎、慢性間質性腎炎、先天的腎尿路異常(両側高度水腎症、多発性嚢胞症、両側低形成腎、

       両側高度逆流性腎症など)で認められます。低張尿は尿崩症(中枢性、腎性)で顕著に認められます。


       
ウロビリノーゲンは肝臓、胆嚢の病気や赤血球を破壊する病気の可能性があり、 頑固な便秘の時などにも出

       ます。精密検査が必要です。 ウロビリノーゲンは下部小腸から大腸で生成され、その大部分が糞便中に排泄

       されますが、門脈中のウロビリノーゲンは、その一部が肝臓から大循環、腎臓を経由して尿中に排泄されます。

       健常者は±です。肝臓障害、体内ビリルビン生成亢進、腸内停滞(便秘、腸閉塞)などで増量します。試験紙に

       よるウロビリノーゲンの感度は0、1mg/dLです。


       
尿細菌培養検査;尿に細菌が見つかった場合には、膀胱炎腎盂腎炎尿道炎などの尿路感染症を疑います

       が、細菌の種類を特定する必要があります。 この確認のための検査が、尿細菌培養検査です。これにより治

       療に用いる薬物を決定する事ができます。(尿路感染症の起炎菌も御参考にご覧下さい)


       
       
亜硝酸塩;細菌尿では、培養試験に比して、その陽性のうちの85%が細菌尿との報告がある。健常者は陰性

       です。


       
白血球反応;白血球中のエステラーゼを検出する考え方です。健常者は陰性です。


       
尿混濁;健常者の場合、排尿直後の尿は透明です。これを放置しますと塩類が析出するために沈殿或いは混

       濁を認めるようになります。関連の塩類には、アルカリ尿の場合はリン酸塩、炭酸塩を、酸性尿では尿酸塩(茶

       褐色)を析出します。また、時に尿道粘膜より分泌されるヌベクラ(粘液状の尿中綿状物質)により混濁を認める

       事があります。


       
尿臭気;周期性嘔吐症、重症糖尿病、飢餓状態などではケトン体を多量に含んだ尿(果実様の臭気)が認めら

       れる様になります。先天性代謝異常症ではメープルシロップ様の臭気(メープルシロップ尿症)を、フェニルケト

       ン尿症ではネズミ尿臭と表現される臭気も認められるとされております。健常の方がネギ、ニンニク、ニラ、飲

       酒などの後で特異な臭気を認める場合もあります。


       
;高度の蛋白尿やビリルビン尿の場合には泡立ちを確認する事があります。


       
試験紙法;試験紙法は定性検査とはいえ、半定量の側面もあります。検査に当たってその精度を阻害する要因

       があります。アスコルビン酸(ビタミンC/特にグルコース、潜血、ビリルビン、亜硝酸塩)による反応を阻害する作

       用を回避するために、治療薬、ジュース、健康飲料などには多く含まれておりますので、前日・当日の摂取は避

       けなければなりません。


       
ビリルビン;間接ビリルビンが血中に増加する溶血性黄疸の場合には、尿中に出現しないビリルビンも、閉塞性

       黄疸や肝細胞性黄疸の場合は、直接ビリルビンが血中に増加し、 ビリルビンは尿中に排泄されます。尿中ビリ

       ルビンは黄疸の鑑別診断や経過判定上有用な手法になります。








     
§8  採尿方法/尿検査/尿と病気


       採尿に当たっては、.部に付着する可能性のある菌などを取り込まない様に、中間尿を採取する様にしま

       す。 ただし、出血性膀胱炎の様な出血を伴なう疾患が疑われるケースなどでは、 採尿のタイミングを考えて

       前半尿、後半尿に分けて採尿する場合などもあります。その他にも小児の採尿などで、適切に採尿する事が

       難しい場合などでは、それに即した採尿方法が医師より指示されます。基本的に検体は新鮮尿であるべきで

       すが、蓄尿など24時間対応の採尿もあります。


       
随時尿;受診時にその場で採尿する方法です。スクリーニングのために行われる事が多い。


       
早朝尿;起床直後の尿を採取する方法です。睡眠中の安静にしていた時の濃縮された尿を調べられますの

       で、診断に有効な方法とされます。腎臓病を確認するための重要な検査です。


       
分杯尿;排尿時の前半の2/3の量を採取し、残りの尿は更に、分けて採る方法です。感染部位、出血部位を

       ある程度推定する事ができます。


       
蓄尿;1日分あるいは、一定期間の尿を溜めて、これを検査する方法です。尿の量や、尿中に排泄される量か

       ら、1日の蛋白質、食塩の摂取量・排泄量を確認できます。腎機能もわかります。


       
ASO;A群β溶連菌感染後に生じる急性糸球体腎炎で高値を示します。溶連菌の細胞膜糖蛋白成分に対す

       る抗体である抗ストレプトマイシンO値で、 高値を示す特徴がある(溶連菌感染後急性糸球体腎炎)。この値

       自身は腎炎の重症度を示すものではない。


       
抗核抗体;細胞の核内にある抗原物質と反応する自己抗体全体の総称。膠原病に対する陽性率が高いもの

       であり、膠原病検査の重要指標。


       
抗DNA抗体;全身性エリテマトーデスによるループス腎炎の診断に有効な指標。


       補体急性糸球体腎炎、全身性エリテマトーデスでは低補対血症となり、膜増殖性糸球体腎炎では低補対血

       症は持続する特徴がある。




一般性状検査

尿量
1〜6歳 300〜1000ml/day(約2〜4ml/kg・時)
7〜12歳 500〜1500ml/day(約1〜3ml/kg・時) 小児乏尿X≦0、5ml/kg・時
13歳〜成人 1000〜1500ml/day(約1ml/kg・時)
成人 男±1500ml/day
女±1200ml/day
多尿X≧2500ml・乏尿X≦500ml・無尿X≦100ml



尿色調異常
色調 原因 特記事項
水様透明 多尿、低比重尿 萎縮腎、尿崩症、糖尿病(高比重尿)
黄褐色 ビリルビン尿、ウロビリン尿 ビリルビン尿は泡も色づいている。
赤色 血尿(赤血球尿) 煙状の混濁、遠心後分離沈殿。
ヘモグロビン尿 均一で遠心後沈殿は見られない。潜血反応陽性、放置すると黒色化する。
ミオグロビン尿 同上
ポルフィリン尿 紫外線を当てると赤紫色の蛍光を発する。時に赤ブドウ酒色になる。
フェノールスルホンフタレイン、大黄、センナ、リファンピシン、アロエ投与時 アルカリ尿の場合
ビート、アンセピリン、サルファ剤、ラキサトール投与時 酸性尿の場合
黄色 ビタミンB2投与 蛍光
暗褐色 メトヘモグロビン尿 放置により黒色調増強
アルカプトン尿 放置、アルカリ性で黒色調増強
メラニン尿 全身転移性の悪性黒色腫
L-ドーパ投与時 放置により黒色調増強
緑色 ビタミンB2投与、ICG検査、細菌尿、ビリベルジン尿 ビタミンB2、緑膿菌感染は黄緑色
青色 エバンスブルー投与 リンパ管造影
メチレンブルー投与 片腎機能検査
インジゴ投与 片腎機能検査
乳白色 脂肪球、膿尿 脂肪球はエーテルに可溶

* 尿の色調は麦藁様の黄色から淡黄褐色です。(この色調を決定付けるものは主に、ウロクロムとされ、腎臓で

のみ産生されております。)この色はその色の起源の故に、色調の濃さは尿の比重とよく相関します。(健常者の

ウロクロム産生量/日はほぼ決まっております。)






      
* 神経芽細胞腫;悪性腫瘍、副腎や脊髄の交感神経節から発生します。アドレナリンの代謝産物(バニルマン

      デル酸など)を多く分泌します。(小児期に発生頻度の高い固型腫瘍)



      
* 生理的蛋白尿;軽い運動や入浴の後、発熱、仕事の途中などで採尿をしますと、感知する蛋白尿であり、腎

      臓病を示すものとは異なります。精度よく検査するためには、蓄尿や早朝尿などにより確認の必要があります。









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