検査値・基準値・尿と病気

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検査値・基準値


検査値・基準値/尿と病気


検査値・基準値・痛み・病気

- 検査値・疾患(病名)・基準値 -

 home(尿と病気)>検査値・基準値                    検査値の見方

  臨床検査

    臨床検査とは来院患者に実施する検査で患者の病気の診断、重傷度判定、臨床経過の観察、治療効果の

    判定、治癒・予後の判定がもとめられます。 また臨床検査には
検体検査生体検査があります。検体検査

    とは血液、尿、便、喀痰、胸水、腹水、消化液、汗、膿分泌液、.などの検査があります。一方、生体検査

    とは心電図検査、超音波検査、脳波検査など患者自身を対象にしたものです。





  
POCT(point of care testing)
  
    臨床検査の中にはPOCTと呼ばれ、米国で永い歴史(1980年代から)をもち臨床検査の%の比率のある検

    査方式があります。 日本ではまだ5〜10%程度といわれていますが、それは「医師・看護士・検査技師など

    が患者のベッドサイドで簡易機器を使用して、検査成績がすぐに得られる臨床検査」です。 検査内容は血液

    ガス検査、電解質検査、血算、HbA1c、 血糖検査、妊娠反応、免疫クロマトグラフィーによる感染症検査、心

    筋マーカー、 肝炎マーカーなどが実施され、 検査成績が出るまで1〜5分という短時間で結果が得られ、機

    器が安価で操作が簡便、 精度が高いなど優れた利点があります。 そのため瞬時患者治療にフィードバック

    でき、在院日数を短縮できる。 問題点としてはコストがやや高く、医師、看護士、外来患者が信頼できる検査

    値を得られるようにトレーニングが必要な事などが有りますが、 利点を考えれば日本でも早晩、普及して行く

    ものと考えられます。 尿検体には尿検査(尿糖、蛋白、潜血など)血液検体には血液生化学検査(血糖、コレ

    ステロール、クレアチニン)、電解質/血液ガス検査(ナトリウム、カリウム、クロール、PCo2)、血液検査(血算、

    PT、APTT)、 免疫検査(CRT、ASO、妊娠反応)、肝炎マーカー検査(B型、C型肝炎検査)、心筋マーカー

    (トロポニン、CK-MB)などが検査されます。





  
救急検査・緊急検査

    その他救急車で搬送されてきた患者、入院中患者の病状急変などの際に対応する検査が緊急の検査です。

    緊急の検査は
救急検査緊急検査に分かれています。 救急検査は生命維持のため、呼吸、循環を中心とし

    て生じた病的状態を緊急に脱出して生命の安全、 維持機能を保つことを目的とした検査です。組織、酸素欠

    乏状態からの救出のための検査です。




    一方緊急検査は次の段階の応急処置、早期治療のための検査で、緊急検査は早期治療の方向付けをする

    上で重要な位置づけにあります。 検査項目は電解質、血糖、総蛋白、BUN、AST、ALT、LDH、ビリルビン、

    血小板数、FDP、白血球数、赤沈、CRP、尿検査、髄液検査、血液培養、心電図などがあります。





  
  パニックバリュー(panic values)とは患者の生命が危険にさらされるであろう異常な検査成績のことで直ちに

    適切な処置を取らなければならない緊急異常値です。これは誰しもが疑う余地のない緊急状態でありこれを

    示すために厳選された、治療に直結する少数項目になります。



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-検査値・疾患(病名)基準値/基準値・検査目的・概要-

検体検査/
一般検査/
病名(疾患)
基準値 概要 検査の目的
 一般検査/尿量 1000〜1500 ml 尿量を検査することにより腎機能の働きを調べる。腎は体内の老廃物を尿中に排泄し、尿量を調節し、ホメオスタシスを維持する。 腎機能や他の臓器の異常を尿量で調べる。検査は尿量の異常、高窒素症、低蛋白質症、血中電解質異常、尿蛋白、尿糖、電解質、ホルモン定量的検査、クリアランス試験などが必要な時に実施。
 一般検査/尿PH PH 5〜6 尿PHはアシドーシス、アルカローシスが疑われる場合、腎・尿路結石がある場合、尿道感染症がある場合、アルカリ性薬剤の投与及び下痢、嘔吐がある場合などに検査される 通常、尿PHは4.5〜8.5の間である
。結石症でPH管理をしている場合
コントロールが必要。シスチン結
石、2・8ジヒドロオキシアデニン
結石、尿酸結石などは尿をアルカ
リに維持するべきである。
 一般検査/尿比重 1.015〜1.025 ml 多尿、乏尿、血液ガス異常、血中電解質異常の時に検査され、尿量と比重から尿中に排泄される固形物質の量も分かる。 尿中に溶ける物質として尿素など
窒素含有物とナトリウムなどがあ
るが腎障害がある場合は濃縮力が
低下するので尿比重から判定でき
る。尿浸透圧も測定できる。
 一般検査/尿蛋白 陰性 健常でも極微量は確認できるが腎障害の場合、尿蛋白は多量に確認できる尿路異常を確認する重要な位置づけの検査。 尿蛋白の主成分はアルブミンで血
漿タンパク由来で、腎障害があれ
ば多量に検出できるので腎検査と
して非常に重要である。
 一般検査/尿糖 陰性 頻度の高い検査で、糖尿病のみならず尿ルチン検査としても広く実施される。 尿糖は通常ブドウ糖を指し、血糖
コントロールの指標として用いら
れ蓄尿から定量もできる。(一日
のブドウ糖排泄量も算出できる)
検体検査/
一般検査/
病名(疾患)
基準値 概要 検査の目的
 一般検査/尿潜血 陰性 腎、尿路に含まれる赤血球ヘモグロビンを感度の高い反応を利用して血尿として感知する出血性疾患診断に有用な検査 肉眼では認められない潜血を顕微
鏡的に赤血球数を認めるもので内
科的血尿は潜血尿が多い。(肉眼
で確認できる血尿は泌尿器科的出
血が多い)通常、尿潜血と尿沈渣
赤血球数は比例する。
 一般検査/尿ビリルビン 陰性 ビリルビンは肝・胆道系疾患の場合、尿中にも排泄されるため陽性を示す。 ビリルビンは胆道疾患、肝実質障
害で増加し、血中濃度が2〜3r/dl
以上であれば尿中ビリルビンは陽
性になる。
 一般検査/尿ケトン体 陰性 糖尿病やそのたの糖代謝異常、糖摂取異常などの確認のための検査。 ケトン体の血中濃度が高くなれば
尿中濃度もあがる。糖質の利用不
足、飢餓などにケトン体は増加す
る。糖尿病患者のケトーシス確認
、インスリン欠乏状態の把握など
の糖尿病管理、嘔吐を繰り返す小
児患者、妊娠中毒患者などを対象
に確認検査が実施される。
 一般検査/尿ウロビリノゲン
  
試験紙±〜+
アルデヒド法
       0.1〜1r/dl
アゾカップリング法
    0.2〜1r/dl
通常ウロビリノゲンは肝・胆道系の篩い分け(スクリーニング)検査として実施される。ビリルビンと組み合わせて検査される。 通常ウロビリノゲンは肝・胆道系
の篩い分け(スクリーニング)検
査として実施される。ビリルビン
と組み合わせて検査される。
 一般検査/尿沈渣 赤血球(0〜4個/HPF)、
白血球(0〜4個/HPF)、
扁平上皮(0〜1個/5HPF男、0〜10個/HPF女)、
移行上皮(0〜1個/10HPF)、
尿細管上皮(0〜1個/10HPF)、
卵円形脂肪体(-)、
細胞質封入体細胞(0〜1個/WF、
硝子円柱(0〜10個/全視野WF)

蓚酸カルシウム・極少数/視野
尿酸・極少数/視野
コレステロール/陰性
シスチン/陰性
2.8-ジヒドロキシアデニン/陰性

尿中に各種有形成分の確認される状態は病的で、この成分観察を顕微鏡レベルで確認する。腎・尿路系及び全身的疾患が疑われるとき検査実施。 腎臓で尿が形成され量路から体外
排泄までに腎・尿路を構成する組
織の細胞、組織で形成される構造
物、及び血球などの有形成分が尿
中に剥離、混入する。健常人には
有形成分は殆ど見られないが病的
状態の場合の特異形態、状況で多
量に確認でき、顕微鏡レベルでの
検査となる。腎・尿路系、全身的
疾患が疑われる時に検査実施。
検体検査/
一般検査/
病名(疾患)
基準値 概要 検査の目的
 一般検査/便性状 黄褐色・PH中性 便の形や硬さから消化、吸収、分泌の状態、腸管の運動や狭窄の有無 色調や付着物は出血や炎症の存在、胆汁色素排泄の状況を判定する。(新鮮な便で無ければならない)PHは試験紙で検査する。 顕微鏡レベルの検査も含め食物残
渣や異常産生物(粘液、膿、血液
、結石、組織成分、結晶など)の
有無などで検査判定をする。
 一般検査/便潜血反応 陰性 便中の出血を確認する。肉眼では確認できない微量出血を確認する。主に消化管潰瘍、癌、炎症などの診断、経過観察にも採用されている。 便中のヘモグロビン(Hb)を高感
度で検出し消化管潰瘍、癌、炎症
などの診断、経過観察のための検
査判定をする。

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                      -検査値・疾患(病名)・基準値/基礎知識・疾患(病名)-

検体検査/
一般検査
参考知識 疾患(病名)T 疾患(病名)U etc
 一般検査/尿量
 基準値
採尿はきちんと全部とる
必要がある。一部でも放
尿しない。蓄尿には夏場
腐敗も注意し冷暗所に保
存する尿失禁や自排尿が
不可能ならカテーテル採
尿となる。
欠乏/急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、心不全、急性熱症、高度な発汗、下痢、嘔吐

無尿/慢性腎炎、ネフローゼ症候群等の重症時、急性腎不全
尿閉/結石・腫瘍等による腎・尿路の閉塞
 一般検査/尿PH
 基準値
尿はPH5〜6のことが多く
尿PHのみで異常が分かる
事は少ないので他の検査
と組み合わせる。尿は食
事の影響を受け易いので
反復検査をする。
アルカリ性/腎不全、腎盂腎炎、アジソン病、心不全、利尿剤、胃液(酸)の喪失など
尿白濁/リン酸塩による膿尿の場合もある。

酸性/肺気腫、気管支喘息、呼吸筋麻痺、糖尿性アシドーシス、重症下痢、激動後乳酸アシドーシス、痛風など 尿白濁/白血球尿(膿尿)、細菌尿
 一般検査/尿比重
 基準値
1.010以下を低比重尿
1.030以上を高比重尿とい
う。尿蛋白や尿糖が出て
いる場合、影響を受ける
ので補正する。健常なら
尿量と比重は反比例する
。尿比重と並行して尿浸
透圧値も増減する。
高比重尿/糖尿病、脱水(重症な下痢、嘔吐、発汗)、造影剤、デキストラン、抗生物質

低比重尿/尿崩症、慢性腎不全、間質性腎炎、心因性多飲症、多量の飲水及び輸液
蓄尿は出来る限り冷暗所に置いて保存する。
 一般検査/尿蛋白
 基準値
女性の場合、尿道口の清
拭、中間尿を採取できて
いないと.由来の分
泌液混入の可能性がある
。健常でも100r/day以下
の尿蛋白は排泄される。
腎前性蛋白尿/心不全、腎静脈血栓症、悪性高血圧、多発性骨腫瘍、ヘモグロビン尿

腎後性蛋白尿/尿路感染症、尿路結石、尿路の腫瘍
腎性蛋白尿/糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、重金属中毒、紫斑病性腎炎、糖尿病、SLE腎症、腎不全、腎盂腎炎、腎嚢胞、Alport症候群
 一般検査/尿糖
 基準値
アスコルビン酸を多量に
含む飲料、還元性薬剤の
服用、は還元作用で、陰
性傾向を示す。糖尿病患
者が必ず尿糖陽性とは限
らないので要注意。
一過性/精神的ストレス、頭部外傷、脳出血などに一時的に確認される


持続性/糖尿病(インシュリン依存型、非依存型)、腎性糖尿(血糖値に異常が無く尿細管再吸収障害による)、二次的糖尿(他疾患に随伴して生じるもの、甲状腺機能亢進症、cushing症候群、下垂体機能亢進症など)
検体検査/
一般検査
参考知識 疾患(病名)T 疾患(病名)U etc
 一般検査/尿潜血
 基準値
採尿時の尿外観と排尿時
痛、残尿感の確認、女性
は生理日、その前後は尿
潜血陽性となる。又、尿
道口の清拭、中間尿採尿
が出来ていないと.
系の汚染で陽性傾向、患
者の家族歴、服用薬剤な
ども診断上不可欠。
腎前性疾患/血友病、血小板機能異常症、抗凝固剤投与、白血病

腎性疾患/糸球体腎炎(急性腎炎、慢性腎炎)IgA腎症、ループス腎炎、間質性腎炎、腎盂腎炎、腎動脈性血栓症、腎結石、Nut cracker現象
腎後性疾患/尿路感染症(膀胱炎など)、前立腺炎、尿路結石(膀胱結石、尿管結石など)、悪性腫瘍(膀胱癌、前立腺癌など)、外傷・手術、子宮癌・子宮内膜症などで尿中混入
 一般検査/尿ウロビリノゲン
 基準値
 
ウロビリノゲンは肝・胆道
系から排泄されるビリル
ビンが腸管で腸内細菌に
より還元されて生成され
る。大部分は糞便中に排
泄され、一部腸内に再吸
収され肝に循環し、一部
は肝を通過し、大循環、
腎を経て尿中排泄
尿ウロビリノゲン+/溶血性貧血 (尿ビリルビン−/溶血性)
尿ウロビリノゲン+/肝炎、肝
硬変、薬剤性肝障害、体質性
黄疸
(尿ビリルビン+/肝実質性、閉塞性
尿ウロビリノゲン−/閉塞性黄
疸(肝内外胆汁うっ滞)
 一般検査/尿ビリルビン
 基準値
健常人は陰性、尿ビリル
ビン0.05r/dl未満。血中
濃度が腎での排泄閾値(
2.4r/dl)を超えると尿中
に排泄される。陽性で肝
・胆道系疾患が疑われる

(尿ウロビリノゲン+/
溶血性、肝実質細胞性)
閉塞性黄疸(先天性胆道閉塞症、特発性総胆管拡張症、胆石症、胆管炎、胆嚢炎、膵頭部癌、ウィルス性肝炎)、肝実質性黄疸(ウィルス性肝炎、薬物性肝障害)、

体質性黄疸
(Dubin-Johnson症候群、Rotor型ビリルビン血症)
(尿ウロビリノゲン+/
溶血性、肝実質細胞性)
(尿ウロビリノゲン−/
閉塞性)
 一般検査/尿ケトン体
 基準値
糖質不足などで糖代謝の
障害が起こると、糖の代
替エネルギー源として脂
肪酸が利用されるが、そ
の際アセチルコリンAが生
成され、更に肝臓でアセ
チルコリンAからケトン体
が造られるため、ケトン
体が尿中に排泄される。

強陽性/糖尿病ケトーシス(インスリン依存型)

陽性/糖尿病ケトーシス(インスリン依存型)の疑い*、小児の強度の嘔吐、下痢による脱水、長期飢餓・絶食、妊娠中毒、脂肪の過剰摂取など
*尿糖が強陽性であれば可能性大。血糖値も高く、血液ガス分析でPH、HCO3も低くなる。意識障害、昏睡、脱水、血圧低下も確認され危険な状態が考えられ、患者の呼気にアセトン臭も確認される。
 一般検査/尿沈渣
 基準値
尿路感染症が疑われる場
合の採尿は尿道口清拭と
中間尿採尿厳守、女性の
場合は膣、.部の分泌
液が混入すると誤診する
。採尿後、長時間放置は
赤血球、白血球崩壊があ
る。





結晶・塩類
蓚酸カルシウム
/蓚酸カルシウム結石

尿酸/高尿酸血症、痛風、腎臓結石

コレステロール/ネフローゼ症候群

シスチン/先天性シスチン尿症

2.8-ジヒドロキシアデニン/先天性尿路結石の一種



その他
細菌・真菌/尿路感染症

原虫/トリコモナス膣炎

腫瘍細胞/腎・泌尿器の癌
血球
赤血球
(5〜8μm、腎炎 IgA腎症、結石、腫瘍など血尿として多量出現、腎糸球体体疾患では赤血球の形が瘤状変形)、

白血球(10μm程度 膿尿、尿路感染症の可能性、炎症、結石、腫瘍)、

上皮細胞類
扁平上皮(20〜100μm)、尿道炎、尿路結石

移行上皮(20〜100μm尿路異常、特異性はほぼ無い、尿路感染症、炎症、結石、腫瘍)、

尿細管上皮(15〜40μm疾患特異性は無いが、腎実質に異常があれば多量出現、糸球体疾患、尿細管疾患)、

卵円形脂肪体
(20〜70μm重症ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症などの尿蛋白が強陽性時にみられる、重症糖尿病腎症)
細胞質封入体細胞(15〜40μm非特異的、尿路感染症では膿尿に伴いみられる。インフルエンザなどのウィルス疾患でもみられる。)、


円柱類
硝子円柱(腎疾患、糖尿病性腎症、高血圧症などで多量にみられる)

上皮円柱/ネフロン間質性異常、腎実質障害

顆粒円柱/腎障害、大量出現なら急性・慢性の腎障害、慢性腎不全

蝋様円柱/腎障害、重症腎疾患

脂肪円柱/低蛋白血症、重症ネフローゼ症候群

赤血球円柱/糸球体腎炎、IgA腎症、膜性腎症、急速進行性腎炎

白血球円柱/腎盂腎炎、糸球体腎炎、糸球体及び、間質における炎症、感染症
検体検査/
一般検査
参考知識 疾患(病名)T 疾患(病名)U etc
 一般検査/便性状
 基準値
新鮮便でなければならな
い。
形状/
軟便〜水様便(下痢便)/腸管水分吸収不良、蠕動運動亢進

白色下痢便(乳児)/ロタウィルス感染症

兎糞状便(低水分、小塊状硬便)/宿便や痙攣性便秘太く、時に硬い便/弛緩性便秘

鉛筆様便/直腸・.付近に痙攣や狭窄がある。

粘液便/潰瘍性大腸炎、過敏性大腸炎

粘血便/赤痢、腸炎ビブリオ感染、潰瘍性大腸炎、クローン病
色調/
赤色便(潜血便)/下部消化管出血(大腸炎、痔疾、赤痢)

黒色便(タール便)/上部消化管出血(胃・十二指腸潰瘍、胃癌、食道静脈瘤破裂)

黒色便(斑点状)/鉄剤服用、炭末服用

黄〜黄緑色便/高度の下痢便、下剤服用

緑色便/強い酸性便(小児)、抗生剤服用

灰白色便/閉塞性黄疸、肝炎極期、慢性膵炎、バリウム検査後
付着/
血液/直腸、.などからの出血(痔疾、大腸ポリープ、大腸癌、腸重積症)

粘液(光沢ある透明粘稠な綿状片)/腸管の炎症、腫瘍

膿(殆ど粘液血液と混在)/大腸の潰瘍性疾患、細菌性赤痢

脂肪(石鹸カス状、灰白色軟膏状)/脂肪の消化吸収障害(慢性膵炎、胆道閉塞)

固形物/胆石、膵石、腸石、糞石、食物残渣(消化不良)
臭気/
腐敗臭/(膵疾患、慢性腸炎、直腸癌)、

酸臭/(脂肪便、糖質の異常発酵)

PH/
強酸性(異常発酵)

強アルカリ性(高度腐敗)
 一般検査/便潜血反応
 基準値
採便はトイレ洗浄剤に便
が触れると抗原性が失わ
れるので注意する。大腸
癌は便表面に血液が付着
するので数箇所から万遍
なく採取する。出来るだ
け新鮮便が望ましい。
腫瘍/大腸癌、大腸腺腫、胃癌

潰瘍/胃潰瘍

炎症/大腸の炎症性疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、胃炎、食道炎
 




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