泡立ち尿・尿と病気

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泡立ち尿


泡立ち尿/尿と病気


     
§1  泡立ち尿とは/泡立ち尿/尿と病気


      
尿中に気泡が存在する尿を気尿といいます。排尿時にプツプツという音が聞こえると患者さんが表現する

      様な状態です。それ以外にも、白っぽく濁ったり、カスの様なものが混じる、泡立つなどの状態もあります。

      尿の色が黄色味が強く、泡も黄色い場合には肝臓や胆道の病気が疑われます。まるで、石鹸水が混じっ

      ているようにブクブクと泡だっていたり、トイレを流した後でも、泡が消えないような場合には蛋白尿の可能

      性があります。(腎臓病が疑われます)









     
§2−1  原因/泡立ち尿/尿と病気


        健常な人の尿は、泡立つ事は普通の事ですが、この泡立ちは通常直ぐに消えます。透明であるはずの尿

        が濁っていたり、 泡立つ事や、 匂いがするなどの場合、尿中に白血球や膿などが混じっていたり(膿尿)、

        蛋白が出ていますと泡立ちがなかなか消えない状態になります。尿蛋白は激しい運動の後、あるいは強い

        ストレスを感じた時などに多く出る事はあります。しかし、これが一過性でないと判明したら、尿路、腎臓に

        異常が起きている恐れがあります。また、癌や憩室炎が原因で、瘻孔という孔が膀胱と腸管の間に空いて

        しまい、腸管のガスが尿道より排出されてしまう事もあります。 また、ガス産生菌による炎症で、気尿が生

        じる事もあります。



        腎臓では糸球体(フィルター)で血液をろ過しています。この糸球体の異常により蛋白が大量に漏れる様に

        なりますと、蛋白尿として検知されます。 もしも市販の尿検査キットで確認される場合には、1ヶ月以内に3

        回以上陽性になった場合に、病院に行って検査を受ける事がすすめられております。蛋白尿は健康な人で

        も、 ある程度尿中に排泄されております。 泌尿器科での尿蛋白が病気による異常なのかどうかの確認は、

        蓄尿検査で行われます。 これは、1日分または、一定期間の尿を溜めて検査する方法です。これにより尿

        中に排泄される量から、 1日の蛋白質や、食塩の摂取量、 排泄量を調べる事ができ、腎機能も確認できま

        す。蛋白尿は150mg/日以上あれば蛋白尿があると定義されます。(蛋白尿は健常者でも20〜120mg/日

        程度は認められるとされます。) 微量アルブミン尿は早期腎障害のマーカーとして重要な存在で、糖尿病で

        も重要な指標です。 アルブミンは蛋白の一種で、20〜200μg排泄されていれば、微量アルブミン尿とされ

        ます。



      
§2−2  尿中に蛋白が排泄される機序/泡立ち尿/尿と病気

腎臓に灌流される血液中の、血清アルブミ

ンは 7g/日 が糸球体で濾過されます。し

かしその99%は近位尿細管で再吸収され

ております。 糸球体が障害されますと、ア

ルブミンのみならず、 より大きな分子量の

グロブリンも尿中に漏れでる事になります。

結果的に、 排泄される蛋白は増加します。

近位尿細管が障害されますと、やはり再吸

収能が低下し、 尿中に排泄される蛋白は

増加します。



その他にも多発性骨髄腫により、血液中に

異常な蛋白が増加した場合、 下部尿路系

由来の組織蛋白が混入した場合、 腎内リ

ンパ系から異常漏出なども蛋白尿の原因

になる事があります。


       * 尿蛋白検査を御参考にご覧下さい





     
* 関連検査値・基準値

     急性・慢性糸球体腎炎尿量尿蛋白尿沈渣

     ネフローゼ症候群尿量尿蛋白尿沈渣赤血球沈降速度血清ナトリウム血清総蛋白コリンエステラーゼ

     総コレステロールLDLコレステロールHDLコレステロール中性脂肪

     腎不全;尿PH、尿蛋白血清ナトリウム血清マグネシウム血清尿素窒素(腎前性)、血清クレアチニン尿酸

     リパーゼ血糖HbA1c

     腎盂腎炎尿PH尿蛋白尿潜血尿沈渣血清マグネシウム

     腎嚢胞尿蛋白










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