クラミジア感染症・尿と病気

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クラミジア感染症


クラミジア感染症/尿と病気


     
§1  クラミジア感染症とは/クラミジア感染症/尿と病気


       クラミジア感染症では感染リスク遭遇後、5〜30日程度で尿道炎を発症しますが、自覚する
排尿時痛

       軽度の場合が多い。 尿道不快感や尿道掻痒感だけを訴求するケースも多く、無症候性の感染の事例も

       多々あります。 無症候性が多いため、クラミジア感染症の蔓延の原因となっていると考えられます。クラ

       ミジア感染症は STDの中でも頻度の高い感染症です。 男性の罹患では尿道炎、 .上体炎を発症し、

       女性では子宮頸管炎と骨盤内炎症性疾患を発症します。











     
§2  クラミジア感染症の発症〜波及症状/クラミジア感染症/尿と病気


       尿道炎は尿道で生じる感染症ですが、クラミジア性尿道炎の5%に.上体炎を併発します。このクラミジ

       ア性の尿道炎は一般の細菌性.上体炎と比較しますと、 症状は軽微で、.の腫れや疼痛も軽い。男

       性の場合には感染後、5〜30日程度で尿道炎を発症します。 尿道炎は女性よりも男性に多く発症します。

       これは女性の尿道が、男性の尿道に比べて短いためですが、 そのため、 女性の場合には尿道炎ではなく、

       膀胱炎や膣炎、子宮頸管炎などになってしまいます。 子宮頸管炎の場合、感染後1〜2週間程度で発症し

       ます。 殆どの場合、無症状ですが帯下感の増加や異臭を覚える事もあります。原因病原体クラミジア・トラ

       コマティスは この間に子宮から腹腔内に48時間以内に侵入するとされ、この場合には子宮付属器炎更に、

       小骨盤内に波及しますと 骨盤内炎症性疾患(下腹部痛、セ ス痛、 時に急性腹症様症状/劇症の上下腹部

       痛)を起こし、上腹部に更に波及してしまうと、 肝周囲炎を起こす事もあります。 卵管炎は骨盤内炎症性疾

       患での後遺症として発症する事もあります。(卵管内腔の上皮細胞の障害により、 .卵の通過障害や卵

       管内腔が狭くなるなども起きます)更に、卵管周囲の癒着合併により卵管妊娠、不 妊症の原因にもなります。






     
§3  クラミジア感染症の検査/クラミジア感染症/尿と病気


       クラミジア・トラコマティスの確定のため、通常は抗原検出法(クラミジア・トラコマティスのみに存在する遺伝

       子を特異的に増幅して検出する遺伝子増幅法が多く用いられる。その他、尿を使用する方法などがあります。

       )と抗体測定(骨盤内炎症性疾患や卵管性不 妊症などのクラミジア・トラコマティスの検出不能の診断に有効

       です。)がなされます。






     
§4  クラミジア感染症の治療/クラミジア感染症/尿と病気


       尿道炎の治療は抗菌薬の服用になります。ですが、ペニシリン系、セフェム系、アミノグリコシド系の抗菌薬

       は効きませんので、 マクロライド系、 ニューキノロン系、テトラサイクリン系の抗菌薬を使用します。医師の

       指示通りに治療を続ければ、 治癒しますが、 淋菌性の尿道炎の場合、 治療途中で放置するなどしますと、

       慢性化し、尿道狭窄や女性の場合には子宮まで感染が広がって、妊娠も不可能にさえなります。治癒の判

       定は抗菌薬投与後、2〜3週間後に遺伝子増幅法あるいはEIA法で確認します。 抗菌薬はアジスロマイシ

       ン、クラリスロマイシン、ミノサイクリン(劇症症例に推奨)、ドキシサイクリン、レボフロキサシン、トスフロキサ

       シン、ガチフロキサシンなどを日本性感染症学会として推奨しています。 妊婦にはアジスロマイシン、クラリ

       スロマイシン以外は投与されません。(近年では、薬剤の効かない耐性菌も出現しており、治療は困難にな

       っております。完全に医師の指示通りの治療が必要です。)治療期間はそれぞれ1日〜1週間程度になりま

       す。













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