尿・病気

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 home(尿と病気)                   尿と病気/尿の異常で知る病気

尿と病気の関係

     §1  はじめに/尿と病気

 
      尿と病気は深い関係があります。ですが、意外に尿と病気の関係については、理解されておりません。尿が

      示す病気のサインを見逃してはいけません。それには尿と病気の関係を知っておく事が大切になります。即

      ち尿の状態を知る的確な判断がご自分の健康状態を左右する事にもなります。尿が赤っぽかったり、尿が

      白く濁っていたり、尿がいつもとは異なる匂いがしたりする事は有りませんか? その尿の状態が一過性のも

      のなのか、続いているのかの判断が、貴方の今後の健康を左右する可能性もあります。 折角の尿の毎日の

      情報を活かして貴方の健康を守りましょう。ご自分で尿を調べる場合、市販の尿検査キットを手に入れる方法

      や、白い紙コップや専用のカップを用意し、これに時々、採尿して観察する方法もあります。 この方法であれ

      ば、色(淡黄色〜黄褐色)、匂い(健康なら殆ど無臭です。)、状態(沈殿物、泡立ち、混入物など)などを簡便

      に、 しっかり確認する事ができます。 その他回数、尿量(腎臓病)なども重要な情報になります。尿と病気の

      関係に少しでも不安を感じられる場合には、直ぐに専門医に相談しましょう。






     
§2  原尿〜排尿/尿と病気


       原尿とは腎臓の糸球体でろ過された血液から取り除かれた水分、老廃物の事です。原尿は150L/日という

       多量のものですが、この原尿の成分は、水分、電解質(ナトリウム、塩素、カリウム、カルシウム、マグネシウ

       ムなど)やブドウ糖、蛋白質の代謝物の窒素化合物(尿素、尿酸、クレアチニン、アミノ酸など)、有機酸、アル

       カリなど多種類に及びます。 この原尿から、身体に有用な成分は尿細管を通して再吸収され、身体に不要な

       老廃物を含む水分が腎盂に集められて、 尿として排尿されます。原尿の99%は再吸収され約1%(1、5L)

       程度が排泄されます。 再吸収された水分や成分は血液から腎静脈、下大静脈、心臓、全身と再循環する事

       になります。もしも、腎臓病になりますと、これらの機能が障害される事により尿量が極端に減少したり、むく

       みなども出る様になります。



       排尿は骨盤神経(副交感神経)、下腹神経(交感神経)、陰部神経(体性神経)でコントロールされております。

       骨盤神経は、情報伝達物質コリンの刺激下で、膀胱体部を支配する神経で、神経の刺激により尿を排出しま

       す。抑制状態では、尿を溜めます。また、膀胱体部には、交換神経支配領域もありますが、これはβアドレナ

       リンの刺激下でも尿を溜め、抑制時には尿を排出します。下腹神経は情報伝達物質αアドレナリンの刺激下

       で、膀胱頚部を支配する神経です。陰部神経は尿道の周りにある外尿道括約筋を支配します。随意筋であり、

       排尿したい、排尿は我慢しようなどの意思に従い筋肉を働かせます。 蓄尿期は、骨盤神経が抑制されて、膀

       胱の蓄尿筋は収縮しないで、弛んだ状態でいますが、 膀胱頚部や 外尿道括約筋は下腹神経や陰部神経が
         
       働き、締め付けられております。それが、排尿期には骨盤神経が働き、膀胱の排尿筋が収縮し、 反対に膀胱
 
       頚部や外尿道括約筋が開き、排尿されます。






     
§3  尿(肉眼的血尿の場合)から情報が得られる例/尿と病気


       尿の性状から、病気の原因を推定する事がある程度できます。尿は腎臓でつくられ、血液中の不要物質を体

       外に排泄しています。正常な尿の状態は透明淡黄色〜黄褐色です。これはウロビリン・ウロクロム・ウロビリノ

       ーゲンなどの色素によるもので、激しい運動で汗をかくなどしても、水分補給が間に合わなかったり、上手に

       コントロールできなければ、濃い黄褐色になるなどして、尿量と共に、その色調も変化します。 逆に水分を充

       分に補給していれば、無色透明になります。これら以外にも薬の服用でも、色調は変化します。尿中に血液

       が混在する場合は血尿ですが、尿の色が赤くなったなら、排尿の状態(全血尿・終末血尿・初期血尿)により

       出血部位もある程度、推測する事ができます。

出血の程度の例を示します。右図は試験

管の中での 血尿の状態を表す模式図で

す。血尿の程度を評価する一つの簡便な

方法です。 肉眼的に自覚される色調によ

りその程度を把握できる方法です。(肉眼

的血尿) 血尿と判断できる限界の程度は

0、1%といわれており、右図の1/Ht0.1%

に当たります。この様に、血尿の程度は

その色合いでも、想定する事ができます。

血尿から得られる一部の情報を例示させて頂きましたが、この様に血尿ひとつをとっても、肉眼的で簡便な

方法をもってしても、ある程度の情報が得られます。








     
§4  このサイトをご利用になる皆様へ/尿と病気


       身体に異常を生じた場合、尿はその状況を知らせてくれるバロメーターです。尿に関わる情報をどうぞ、このサ

       イトをご利用になり、活かして頂けます様に願っております。 血尿などを気付かれたのであれば、注意が必要

       になります。なぜなら、それは腎臓・尿管の出血や悪性腫瘍の可能性もあり、尿道腫瘍の可能性もあり、前立

       腺部の出血や膀胱腫瘍の出血の可能性もあり得ます。血尿の場合には、肉眼的血尿と顕微鏡的血尿に分類

       されており、眼に見えるものばかりでは有りませんが、定期健診でも顕微鏡的血尿の結果も得られます。血尿

       に限らず、この尿の分野の知識を、広い視野で捉えて、ご参考となさって下さいます様に。ここに上げさせて頂

       きましたものは血尿の一部分の例です。





     
* 体性神経;神経には自律神経(交感神経・副交感神経)と体性神経があります。体性神経は意思で動かそうとし

     て動かせる部位に通る神経の事です。 随意筋は横紋筋で出来ており、この筋肉が意思により働かせる事の出来

     る筋肉という事になります。体性神経は手足や腹筋、背筋、顔筋などのコントロールをしています。



     
* 自律神経;自分の意思で働かせる事の出来ない部位に通る神経が自律神経です。交感神経・副交感神経があ

     り、これらが、内蔵や血管などのコントロールをしております。 このバランスが崩れますと、自律神経失調症に代

     表される様々な不調が身体に現れてきます。 女性では 更年期・閉経期に不定愁訴などの自律神経失調症状や、

     それに伴なう付随症状、疾患が現れます。









◎ 尿の目視外観や匂い、排尿量、排尿感覚など五感に関連した項目
尿性状 排尿量 排尿困難関連疾患 残尿感関連疾患
血尿 多尿 尿路結石 前立腺肥大症
泡立ち尿 乏尿 尿道結石 前立腺炎
濁り尿(混濁尿) 無尿 膀胱結石 膀胱炎
匂い尿 尿閉 前立腺肥大症 神経因性膀胱
尿一般 神経因性膀胱 尿路感染症
前立腺癌 膀胱結石
.ヘルペス
膀胱癌
尿道癌
排尿一般 誤判断症状(他疾患と間違い易い症状) その他
排尿困難 背部・側腹部痛 残尿感
排尿痛 下腹部痛 頻尿
一般排尿症状 発熱 尿もれ(尿失禁)
過活動膀胱
骨盤臓器脱
腹圧性尿失禁
切迫性尿失禁
溢流性尿失禁
◎ 尿に関連した尿周辺情報
尿関連検査 その他の関連疾患・情報
尿検査 腎機能検査 前立腺肥大症 尿路上皮癌
尿流動態検査 内視鏡検査 前立腺癌 膀胱腫瘍/膀胱癌
腎盂〜尿道検査 腎盂尿管癌
排尿機能検査 内分泌機能検査 尿道腫瘍
前立腺検査 副腎皮質腫瘍
一般画像検査 尿路結核 腎癌(腎臓癌)
その他検査 血液検査 尿路感染症
腎動静脈瘻
腎梗塞
その他の尿関連情報 腎盂腎炎 腎静脈血栓症
尿のメモ帳 透析 急性糸球体腎炎 腎嚢胞
経尿道的手術 慢性糸球体腎炎 腎動脈瘤
化学療法 腹腔鏡下手術 IgA腎症 腎硬化症
放射線療法 腎臓移植 急速進行性糸球体腎炎 腎不全
尿路変更 ループス腎炎 ネフローゼ症候群
尿細管・間質性腎炎 微小変化型ネフローゼ
膜性増殖性糸球体腎炎 痛風腎
半月体形成性腎炎 多発性嚢胞腎
溶連菌感染後急性糸球体腎炎
糖尿病
糖尿病性腎症 クラミジア感染症
尿道炎非クラミジア非淋菌性
慢性腎臓病CKD 間質性膀胱炎







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